国交省が2006年度自動車アセスメントの結果を公表、
エスティマがグランプリ獲得

 国土交通省は、2006年度の自動車アセスメントの結果を公表した。今回は、フルラップおよびオフセットの前面衝突試験と側面衝突試験による衝突安全性能、歩行者頭部保護性能の評価、ブレーキ性能試験を実施した。試験したのは20車種。衝突安全性能では、ホンダ「ゼスト」が軽自動車で初めて運転席、助手席とも六つ星となり、歩行者頭部保護評価では最高評価のレベル5をトヨタ自動車の「エスティマ」が獲得した。

 また、2006年度からは自動車アセスメントグランプリが新設され、トヨタの「エスティマ」が選ばれた。この賞は、各年度に試験した車両から衝突安全性能が運転席、助手席ともに六つ星、歩行者頭部保護性能がレベル5の車種を「自動車アセスメント優秀車」とし、その中から最も評価結果の高い車種1台を「グランプリ」として選ぶもの。自動車メーカーの栄誉を称えるとともに、自動車アセスメントの知名度向上を図るのが目的。上記の条件に合う車種はエスティマ1台だけだったため、同車がグランプリに輝いた。

 衝突安全試験において、運転席、助手席とも六つ星となったのはホンダ「CR-V」「ストリーム」「ゼスト」、トヨタ「エスティマ」「オーリス」「カローラアクシオ/フィールダー」、マツダ「MPV」の7車種。最も得点率が高かったのはCR-Vで、2005年度に最も得点率が高かったステップワゴンの数値を上回った。

 歩行者頭部保護性能評価で最高評価のレベル5を獲得したのはエスティマのみ。全体的にはレベル2の車種が減り、レベル3の車種が増えている。 <<林 達彦=日経Automotive Technology>>

techon.nikkeibp.co.jp(2007-04-25)