米Honda社は,米Climate Energy社(C/E社)と共同で家庭用小型コージェネレーション(熱電併給)システム「フリーワット」を開発,2007年3月に発売したと,日本時間2007年4月4日に発表した。寒冷地である米国北東部でまず販売を開始し,将来は米国の他の寒冷地に拡販地域を拡大することを視野に入れている。 システムに組み込まれるコージェネユニットは,現時点で世界最小のホンダ製天然ガスエンジン「GE160V」と,正弦波インバータを組み合わせ,家庭用に小型・軽量化したもの。フリーワットは、このユニットにC/E社の暖房ユニットなどを組み合せた暖房システムとなる。同システムは.最大3.26kWの熱と1.2kW電力を供給できる。静粛性にも優れる上,光熱費約30%節約と,CO2排出量約30%の削減が期待できる。 なお,日本では同様のホンダ製コージェネユニットが,燃料電池を使った家庭用コージェネシステムに先行する形で2003年からガス会社を通じて発売されている。日本では熱需要の多い家庭を中心に4万5000台以上の販売実績がある。 <<井出川 洋=日経ものづくり>> 《追記》 ☆本田技研工業情報「HondaとClimate Energy社、米国で家庭用小型コージェネレーション(熱電併給)システムの販売開始」(ここをクリック) techon.nikkeibp.co.jp(2007-04-04) |