F1:フェラーリがSアグリ提訴へ ホンダ車体流用疑惑で

 自動車F1シリーズのスパイカー・フェラーリは18日、スーパーアグリ・ホンダが車体の自社製作を義務付けているF1の協定を破ってホンダの車体を流用しているとして、国際自動車連盟(FIA)などに提訴することを明らかにした。他チームも加わり複数の原告になる可能性もある。

 スパイカー・フェラーリ首脳は「公式予選の写真を解析してスーパーアグリ・ホンダの車体が自社製作でないと判明した。提訴先はFIAかスイスのスポーツ仲裁裁判所(CAS)になる。レース出場を認める代わりにコンストラクターズ部門から排除する妥協が成立するだろう」と話した。

 ウィリアムズ・トヨタの首脳も「協定に違反しているのではないか。英国に戻って対応を協議する」としている。

 スーパーアグリ・ホンダの鈴木亜久里代表は新型車を自社で製作したと繰り返し説明しており、この日も「負け犬の遠ぼえだよ。他人のことをとやかく言うより、自分の車を速くすべきだ」と反発していた。(メルボルン共同)

毎日新聞(2007-03-18)