世界の平均気温、1月も過去最高

 気象庁は9日、世界の1月の平均気温が平年(1971―2000年の平均)を0.45度上回り、1月としては統計を開始した1891年以降、最高だったとする速報値を発表した。世界の平均気温は、昨年12月も過去最高を更新している。

 日本も平年より1.44度高く、1898年以降で4番目の暖かさだった。

 これまでの1月の平均気温最高記録は、世界が2002年の平年比プラス0.44度。日本が1989年の同2.09度。

 高温の原因について同庁は(1)地球温暖化(2)北極圏が寒気を周期的に放出したり蓄積したりする「北極振動」が蓄積期で、寒気が南下しにくかった(3)秋ごろから進行中とみられるエルニーニョ現象―を挙げている。

 1月の平均気温は北半球を中心に高く、ロシアのヤクーツクは平年より9.2度高い氷点下30.4度(観測史上1位)、モスクワが5.9度高い氷点下1.6度、ベルリンは5.1度高い5.3度、ニューヨークは3.5度高い3.8度。

nikkei.co.jp(2007-02-09)