2006年中国自動車初期品質はホンダが6セグメント中
3セグメントでトップ、J.D.パワーの調査

 CS(顧客満足度)に関する調査会社であるJ.D.パワー アジア・パシフィックは、2006年中国自動車初期品質調査(IQS:Initial Quality Study)の結果を発表した。セグメント別ランキングでは、ミッドサイズ、プレミアム・ミッドサイズ、MPVの3セグメントでホンダ車がトップとなった。さらにエントリーミッドサイズは日産車、プレミアムコンパクトはスズキ車がトップとなり、6セグメント中5セグメントのトップが日本車となった。

 IQSは、「走行性能」「装備品」「シート」「空調関係」「オーディオシステム」「外装」「内装分野」「トランスミッション」「エンジン」の九つの分野に分類した135項目に関して、100台あたりの不具合指摘件数(PP100)をスコア化した。数値が小さいほど品質が良いことを示す。

 ミッドサイズでトップとなったホンダ「Civic」は96PP100で、高級車以外で唯一100PP100を下回った。「シート」「空調関係」「オーディオシステム」「内装」「トランスミッション」「エンジン」の不具合指摘件数が少ない。

 業界平均は231PP100で、2005年より2%改善した。これは新車市場の4分の1を占める中国車の改善が大きかったためで、前年からの改善幅は中国車が12PP100だった一方、海外ブランド車は1PP100となった。

 指摘された不具合が多かった上位10項目は前年とほぼ同じだが、2006年3月と5月の燃料価格高騰の影響により、燃費の悪さを挙げるユーザーが増え、全体の8%から11%に増えた。燃費は特定モデルを購入するか、しないかに影響する重要な要素で、競争が激化する中国市場では主要な差異化要因という。<<櫛谷 さえ子=日経Automotive Technology>>

techon.nikkeibp.co.jp(2007-01-22)