今年の世界平均気温、史上最高に!?
英気象庁が予測

 英国気象庁は3日、今年の世界の平均気温が地球温暖化とエルニーニョ現象の影響で、過去最高だった1998年を上回り、史上最高になる恐れがあるとの予測を発表した。

 同庁と英イーストアングリア大が、毎年1月に共同で発表する世界の気象予測で明らかにした。それによると、61〜90年の世界の平均気温が約14・0度だったのに対し、今年は、これを0・54度上回ると予測。平均気温を0・52度上回り、過去最高を記録した98年と同程度か、それより暖かくなる確率は約60%と試算した。

 その理由として同庁は、史上6番目の高温となった昨年に発生した太平洋熱帯地域のエルニーニョ現象が、今後数か月持続すると指摘。

 エルニーニョ現象が地球表面の気温を上げるのに、ある程度の時間がかかるのに加え、地球温暖化が進行している事情を考慮すると、「今年は昨年よりもさらに暖かくなる可能性が高い」と結論づけた。

読売新聞(2007-01-04)