ホンダ,ブラジルでエタノール混合型「フィット」生産

 【サンパウロ=岩城聡】ホンダは7日、ブラジルで植物原料のエタノールとガソリンの混合燃料で走る「フィット」の生産を始めた。11月から同燃料で走る「シビック」も生産しており、エタノール車先進国のブラジルで技術力を高め北米市場などでの拡販につなげる。

 現在、同社はサンパウロ州スマレ工場で「シビック」と「フィット」の2車種を年間7万8000台生産しているが、工場の拡張により2007年8月以降には総生産台数を年10万台に増やす。輸出分を差し引いた国内販売分の約8万台のうち3割が混合燃料で走るフレックス車となる見込み。フレックス車の価格帯は、ガソリン車より数%高い。

 世界最大のエタノール生産国のブラジルでは、フレックス車が新車販売台数の8割近くを占める。03年に独フォルクスワーゲンが生産を開始。日本勢では、トヨタ自動車も早ければ07年初めに「カローラ」に導入するとみられている。

nikkei.co.jp(2006-12-08)