ホンダ,CIGS太陽電池の製造販売会社を設立

 「太陽電池市場に本格的に参入する」。ホンダは,Cu-In-Ga-Se(CIGS)化合物の薄膜を利用した太陽電池の製造と販売を行う子会社「ホンダソルテック」を2006年12月1日に設立した。ホンダソルテックの従業員数は約150人の予定で,本社はホンダの熊本製作所内に置く。社長は数佐明男氏。

 ホンダソルテックはまず,2007年3月に地域限定でホンダエンジニアリングが製造するCIGS太陽電池の発売を開始する。その後,熊本製作所内に建設中の工場での本格量産が始まる2007年秋に全国販売に移行する。熊本の工場での量産規模は年産27.5MWの予定。販売ルートとして工務店や電気設備会社などを活用する予定だが,価格なども含めて詳細は未定という。

 ホンダは2005年末に太陽電池市場への参入を表明した際に,2006年秋に地域限定で販売を開始するとしていた(Tech-On!関連記事)。しかし検証作業や販売ルートの構築などの準備に時間がかかり,2007年3月へ変更したという。 <<河合 基伸=日経エレクトロニクス>>

《追記》
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techon.nikkeibp.co.jp(2006-12-01)