ホンダ、今期営業益6%減に上方修正・円安が寄与

 ホンダは25日、2007年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前期比6%減の8200億円になりそうだと発表した。従来予想は14%減の7500億円。円相場が対ドルやユーロで円安に推移している現状を勘案し、想定為替を従来から円安に修正。主力の四輪車の販売台数目標は引き下げるが、円安効果で吸収する。

 売上高は前期比11%増の11兆円を見込み、従来予想に3000億円上積みした。四輪車販売は国内での不振などが響き、9%増の370万台と従来予想を2万台下回るもようだが、円安効果が上回る。

 利益面でも貢献するのは円安。通期の想定為替レートを1ドル=115円、1ユーロ=145円と、従来からそれぞれ3円、6円の円安に修正。為替変動が営業利益を910億円押し上げ、販管費の増加や北米で販売奨励金を積み増す悪影響を補う。

 税引き前利益は9%減の7450億円、純利益は7%減の5550億円と、それぞれ従来予想を100億円、50億円上回るもよう。

《追記》
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nikkei.co.jp(2006-10-25)