ホンダ、国内の二輪車生産を熊本に集約

 ホンダは20日、国内の二輪車生産を熊本製作所(熊本県大津町)に集約すると発表した。170億円を投じて、同製作所の敷地内に年産60万台規模の新工場を建設。浜松製作所(静岡県浜松市)で手掛けている中・大型車種の生産を2008年から順次、移管する。熊本の既存ラインも新工場に移し、最新鋭ラインでの集中生産で競争力を高める。

 現在の熊本の二輪車生産能力は年間約50万台で、05年の生産実績は約40万台。浜松では05年に能力いっぱいの約20万台を生産した。ホンダは国内の二輪車生産拠点を、最先端の生産技術を蓄積して世界に展開する「マザー工場」と位置づけている。世界で一段とコスト競争が激しくなるとみて、生産設備を刷新することにした。

 二輪車生産の集約に伴い、現在の浜松の二輪車工場は自動変速機(AT)のギアの内製工場に衣替えする。鋳造ラインを新設するほか、既存のAT加工組み立てラインも増強する。浜松での新規投資は120億円程度の見込み。

《追記》
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nikkei.co.jp(2006-09-20)