ホンダ、インドに1200cc未満の小型車投入

 【ニューデリー=小谷洋司】ホンダは3日、インドに排気量1200cc未満の小型車を投入する方針を明らかにした。これに伴い2010年をめどに四輪車の現地生産能力を現在の3倍の15万台に増強する。トヨタ自動車や日産自動車もインドで小型車に参入する見通し。現地の乗用車最大手スズキや韓国・現代自動車を交えた競争が激化する。

 福井威夫社長が訪問中のニューデリーで事業計画を発表した。小型車種の詳細は未定としながらも、「インドの税制に適合したモデル」と明言。印政府が購入時の物品税を優遇している1200cc未満(ガソリン車の場合)のハッチバック車になることを示唆した。

 生産能力は2段階で引き上げる。07年末までに年産10万台に倍増、10年に15万台に拡大する。新型小型車の発売は10年の増強時となる見込み。二輪車の生産能力も07年をめどに2割増の520万台に増やす。同社は今後10年間のインド向け投資が350億円規模になるとの見通しを示した。

nikkei.co.jp(2006-07-03)