日産が国内2工場で減産、小型車で新車投入なく

 日産自動車は国内に4つある自動車組み立て工場のうち追浜工場(神奈川県横須賀市)と、栃木工場(栃木県上三川町)で減産に入った。減産幅は小型車生産の追浜工場で1日あたり2割程度のもよう。輸出を含めた国内生産はトヨタ自動車など各社は高水準だが、日産は今年は国内で小型車の新車投入がなく販売の低迷が続いていることから減産で対応する。

 追浜工場では「マーチ」「キューブ」などの小型車を生産、大半を国内で販売している。2005年度の生産台数は33万4000台。2本ある生産ラインのうち1本を2交代から1交代に切り替えて操業時間を半減。別のラインも操業時間を30分短縮した。2交代の通常操業に比べて2割程度の減産となる見込み。余剰人員は変速機を生産する子会社のジヤトコやミニバンなどを生産する日産車体に派遣した。

nikkei.co.jp(2006-06-16)