国交省が2005年度自動車アセスメントの結果を公表、ステップワゴンが高評価

  国土交通省は、2005年度の自動車アセスメントの結果を公表した。今回は、フルフラップおよびオフセットの前面衝突試験と側面衝突試験による衝突安全性能と歩行者頭部保護性能の評価、ブレーキ性能試験を実施した。試験したのは20車種。そのうち登録車は、全車種が助手席の衝突安全評価で最高の六つ星を獲得し、運転席においても15車種中12車種が六つ星、3車種が五つ星となり、全体に良い評価となった。

 衝突安全試験において、全項目でレベル5となったのは日産「ノート」、ホンダ「シビック」、ホンダ「ステップワゴン」の3車種で、そのうち最も得点率が高かったのはステップワゴンだった。

 歩行者頭部保護性能評価では、トヨタ「RAV4」が最高評価のレベル5を獲得した。これまではレベル2〜3が多かったが、登録車6車種がレベル4を獲得した。また、レベル5を獲得したのは今回が初めて。

 アセスメント試験は、販売実績が多い車種を選定して実施しているが、軽乗用車では大半のモデルがこれまでの試験で評価しているため、今回1998年から全面改良をしていないスズキ「ジムニー」を評価した。歩行者保護規制を導入する前のモデルであるため、歩行者頭部保護性能評価がレベル1となった。



櫛谷 さえ子=日経Automotive Technology(2006-04-24)