日本車、米の高級車市場で攻勢

 【ニューヨーク=八田亮一、武類雅典】日本の自動車各社は米国の高級車市場で攻勢をかける。トヨタ自動車は2007年春、「レクサス」ブランドの最上位車種でハイブリッド車を発売、ホンダは7月に「アキュラ」ブランドの中型スポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)を販売する。高級車は米市場全体の1割強にすぎないが値崩れが起きにくく、新車投入で収益拡大につなげる。

 各社は12日に報道陣向け公開が始まったニューヨーク国際自動車ショー(一般公開は14日から23日まで)で新型車を発表した。日本メーカーが高級車を積極出展したのに対し、米ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなど米国勢は量販車種を主軸に据えた。

 トヨタが初公開したレクサスの最高級モデル「LS」のハイブリッド車は、室内騒音が競合車の半分という静粛性が特徴。車体塗装の輝きを良くするために、製造時に手作業で2度、下処理を行うなど「誰にもまねできない職人芸」(レクサス部門のボブ・カーター副社長)で、メルセデス・ベンツやBMWなど競合車の顧客を奪う。

《追記》
  ☆本田技研工業情報「アキュラ「RDX」をニューヨークオートショーで発表」ここをクリック

nikkei.co.jp(2006-04-13)