ホンダ、販社にも「成果主義」

 ホンダが販社の取引条件に差をつけるのは、優良販社と不振販社の優勝劣敗を明確にする狙いがある。ホンダは他社に比べ小規模な販社が多く、販売網の非効率が指摘されていた。同社の軽自動車を含めた2005年の国内販売は前年比約4%減と低迷しており、販社同士の競争を促し、販売力を高める。

 05年の国内新車市場(軽除く)は約393万台と2年連続で減少。人口減などを背景に「今後の縮小は確実」(自販連)な状態で、日産自動車が昨年、2つの販売系列を実質的に一本化するなど、メーカー各社は販売網の再編を進めている。

 ホンダの系列販社は約1000社あり、トヨタ自動車の約300、日産自動車の約150に比べ圧倒的に多い。元来、二輪車販売などを手掛けていた小規模販社が多いためで、「販売網再構築で最も遅れている」とされた。

日本経済新聞(2006-03-08)