ホンダ、30年ぶり国内新工場建設・埼玉で新型エンジン生産へ

 ホンダは30年ぶりに国内で新工場を建設する。埼玉県内に予定し、初期投資額は用地取得費を含め300億円前後とみられる。最先端の環境・生産技術を世界で展開する中核拠点と位置づけ、2008年にも次世代型低燃費エンジンの生産を始める。ハイブリッドシステムの量産設備や完成車組み立てラインの設置も検討している。海外生産で先行したホンダが国内回帰の姿勢を鮮明にすることで、機械や素材など幅広い産業の投資や雇用を呼び起こしそうだ。

 新工場は埼玉県北西部の寄居町に建設する。新たに取得する用地は約80万平方メートルで、ホンダとしては熊本製作所(熊本県大津町)、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)に次ぐ3番目の規模。国内での量産工場建設は1976年稼働の熊本製作所以来、30年ぶりだ。

nikkei.co.jp(2006-03-11)