F1日本GP、来年から富士で…鈴鹿開催は大ピンチ

 【サキール(バーレーン)=小島雅生】自動車のF1世界選手権日本GPが2007年以降、静岡県小山町の富士スピードウェイで開かれることが10日分かった。

 1987年以来開催され、今年で連続20年目を迎える鈴鹿サーキットでの開催は大ピンチとなった。

 開幕戦のバーレーンGPに出席しているF1アドミニストレーション(FOA)のバーニー・エクレストン会長は「富士とは2007年以降の複数年で開催契約を既に結んでいる」と言明、鈴鹿については「来年以降は何の契約もない。来年は開催されない見込みだ」と語った。鈴鹿は継続開催を強く希望しており、日本から3チームが出場している現状もあることから、同会長は「1国で2GPを開催する選択肢もあるかもしれない。他の開催希望国との兼ね合いになる」と、鈴鹿開催の可能性は消えてはいないことも示唆した。

 FOAはF1の興行権のすべてを管轄する組織で、エクレストン会長はF1界の最高実力者とされている。

 交渉のため、バーレーンを訪れている鈴鹿サーキットの清水郁郎社長は「うわさはあったから驚きはない。継続開催を求めて話し合いは続けていくスタンスに変わりはない」とコメントした。

読売新聞(2006-03-11)