ホンダトレーディング、健康食品事業に参入

 ホンダ子会社の商社、ホンダトレーディング(東京・千代田、斉藤敏雄社長)は28日、健康食品事業に参入すると発表した。第一弾として、納豆菌が生み出す酵素「ナットウキナーゼ」を精製し食品会社などに販売する事業を始める。

 ナットウキナーゼは心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の原因となる血栓を溶かす働きがあるとされる。同社はナットウキナーゼの発見者である倉敷芸術科学大学の須見洋行教授と共同で研究を進め、ナットウキナーゼを高純度で精製する技術を確立した。

 同社は粉末状のナットウキナーゼをサプリメントなどの原材料として、国内外の食品メーカーや医薬品メーカーに販売する。国内で初年度2億円、3年後に7億円の売り上げを見込む。粒状サプリメントなら、1日2粒摂取すると納豆1パック(50グラム程度)を食べるのと同等の血栓予防効果が期待できるという。

《追記》
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日経産業新聞(2006-03-01)