ホンダ、中国湖北省の新工場が稼働

【武漢(湖北省)=菅原透】ホンダは26日、湖北省武漢市に建設中だった新しい合弁工場を稼働した。年産規模は従来の4倍の12万台になる。スポーツ多目的車(SUV)「CR―V」に加え、今春から主力小型車「シビック」の生産も始め、広東省広州市の合弁工場と並ぶホンダの中国拠点に位置づける。

 中国の自動車大手、東風汽車公司と03年に設立した東風本田汽車(東風ホンダ)が総額28億元(約400億円)を投じて新工場を建設した。同日、新工場稼働式典であいさつした尾崎満総経理は「高品質・高効率で環境に配慮したグリーン工場を実現した」と語った。

 新工場では今年9万台の生産を計画。うち約5万台をシビックに割り当てる。国内販売店舗数も昨年末の70から年末には140に増やし、販売攻勢をかける。東風ホンダは昨年、CR―Vを前年比2.5倍の約2万6000台販売した。

《追記》
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日本経済新聞 朝刊(2006-02-27)