スキー界の草分け、101歳の三浦敬三さん死去

 日本のスキー界草分けの一人で、100歳を超える現役スキーヤーとして知られていた三浦敬三(みうら・けいぞう)さんが、5日午前2時32分、多臓器不全のため亡くなった。101歳。告別式は11日午前11時半から、東京都中野区中央2の33の3の宝仙寺で。喪主は長男で、山岳プロスキーヤーの雄一郎氏。

 青森県出身。北海道帝大農学部時代にスキーを始め、卒業後は、青森営林局スキー部などで選手・部長として活躍した。

 70歳でエベレスト山麓のチャングリ氷河、77歳でキリマンジャロのスキー滑降に挑戦。

 さらに、81歳の時に、アルプスのシャモニー(フランス)からツェルマット(スイス)までの100キロを踏破し、2003年2月には99歳で、雄一郎さん(73)と孫の雄大(ゆうた)さん(39)の親子3代でモンブラン氷河の走破に成功した。

 昨年4月に札幌市内のスキー場で転倒し、けいついを損傷。一時は歩行できるまで回復したが、9月に脳こうそくを起こし、入院を続けていた。

読売新聞(2005-01-05)