ホンダ、2008年秋から国内にも高級車販売網を導入

 ホンダは14日、国内販売体制の再編策を発表した。北米で展開している高級車販売網「アキュラ」を2008年秋から国内にも導入。現在の「プリモ」「クリオ」「ベルノ」の3販売系列(チャネル)は来年3月、「ホンダ」に一本化する。これにより同社の販売系列は2つになる。国内自動車市場の拡大が見込めないなか、量販車販売の効率化と高級車強化を進め収益性を高める。

 アキュラは都市部を中心に全国百店程度でスタートさせる。「プレミアム・スポーツブランド」と位置付け、当初1―2年でセダンや多目的スポーツ車(SUV)の五車種を投入する計画。

 販売車種は明らかにしていないが、年内で生産を打ち切る高級スポーツカー「NSX」の後継車や、「レジェンド」などが対象とみられる。

 アキュラは米国で1986年から展開。大衆車の「ホンダ」とすみ分けている。昨年の北米販売台数は約22万台。来春には中国でも導入、最上級セダン「RL(日本名レジェンド)」を発売する計画だ。

nikkei.co.jp(2005-12-15)