ホンダが太陽電池事業に参入・住宅用

 ホンダは住宅用の太陽電池事業に参入する。2007年に熊本製作所(熊本県大津町)で量産を始める。原料は現在主流のシリコンより安価な素材を使い、既存製品より2―3割安くし普及を後押しする。太陽電池は地球環境への配慮や省エネルギー志向から世界で需要が急増しており、将来は燃料電池車の燃料インフラにも活用する方針。ガソリン依存を脱し公害を出さない自動車の確立など「環境負荷ゼロ社会」に向け一歩踏み出す。

 ホンダは太陽電池の基幹部品の生産と、パネルに組み立てる工程の一貫生産ラインを国内に建設する。二輪車工場の熊本製作所の遊休地を充て、100億円弱を投じる。当初の年産能力は一般住宅用(3キロワット)で1万軒分にあたる30メガ(メガは100万)ワット級を想定している。

nikkei.co.jp(2005-12-18)