J.D.Power社、米国の2005年シート品質調査の結果を発表

 米国の調査会社であるJ.D. Power and Associates社は、米国の2005年シート品質調査(2005 Seat Quality Report)の結果を発表した。メーカー別ランキングでは、米Johnson Controls社とトヨタ紡織の合弁会社であるTrim Masters社が3年連続でトップとなった。

 この調査は、2005年モデルか2006年の初期モデルを新車で購入した人を対象に、シートの満足度と不具合の指摘件数を調べたもの。100台当たりの不具合指摘件数をスコア化し、数値が低いほど品質が良いとした。

 調査項目は、前後の調整、高さの調整、リクライニング調整、腰部サポート、ヘッドレストの適正さ、シートの異音、シート表面材のたわみ・緩み・破れ、汚れやすさ、折りたたみ式後部座席の作動の適正さなど。

 Trim Masters社は、不具合指摘スコアが4.7と低く、特にリクライニング調整と高さ調整項目で良い評価を得た。同社は、トヨタ自動車の「Avalon」「Camry」「Lexus RX 330」にシートを供給している。2位は米Automotive Technology Systems社、3位はタチエスとKM&I社が同スコアでランクインした。

 高級車の所有者は、他のセグメントと比べて不具合の指摘件数が少なく、満足度も高い。また、中型車も不具合指摘件数が業界平均より少なく、満足度も平均を上回った。一方でバン、SUV、スポーツカーセグメントは不具合指摘件数が多く、腰部サポートについての不具合指摘が最も多かった。  腰部サポートの不具合指摘は全体の37%を占める。ここ数年で改善しているものの、腰部サポートは他の項目より不具合指摘が多いという。

日経Automotive Technology(2005-11-25)