米GM、北米9工場閉鎖・人員削減3万人に積み増し

 【ニューヨーク=田中昭彦】米ゼネラル・モーターズ(GM)は21日、2008年までに9工場と3サービス拠点の北米12拠点閉鎖を柱とする大規模なリストラ策を発表した。当初2万5000人を予定していた時間給労働者の削減幅も3万人に積み増す。06年末まで70億ドルのコスト削減につなげ、経営再建を急ぐ。

 閉鎖対象は大型スポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)を生産するオクラホマ工場やミニバンを生産するジョージア工場など5完成車工場とエンジン生産を手がけるフリント工場(ミシガン州)など4部品工場。部品加工拠点など3サービス拠点も対象とした。06年初頭から順次生産・サービスを中止し、08年までに完了する予定。

 リチャード・ワゴナー会長は同日の記者会見で、2008年末の生産能力が「2002年時点に比べ200万台少ない420万台になる」との見通しを示した。

nikkei.co.jp(2005-11-22)