ホンダ「ライフ」が商品の魅力度で2年連続トップ、
J.D.パワーの調査

 CS(顧客満足度)に関する調査会社であるJ.D.パワー アジア・パシフィックは、2005年日本軽自動車商品性評価(APEAL)調査の結果を発表した。ランキングでは、ホンダ「ライフ」が2年連続でトップとなった。2位以下は、ダイハツ「ムーヴ ラテ」、スズキ「ラパン」、富士重工業「スバル R2」、ダイハツ「ムーヴ」、ダイハツ「タント」日産「モコ」が続き、11モデル中7モデルが業界平均を上回った。

 総合商品性評価に影響を与える要因は、重要度順に「スタイリング/外装」「エンジン/トランスミッション」「内装/インパネ」「快適性/利便性」「シート」「オーディオ」「乗り心地/ハンドリング」「空調関係」の八つ。

 ライフは八つの要因すべてで業界平均を上回った。2004年の調査(関連記事)と同様に「内装/インパネ」「オーディオ」「乗り心地/ハンドリング」で最も評価が高かった。2004年夏に市場投入したムーヴ ラテも、八つの要因すべてが業界平均を上回り、総合682ポイントで2位になった。特に「空調関係」「シート」で最も高い評価を得ている。3位のラパンは「スタイリング/外装」で、4位のR2は「エンジン/トランスミッション」で最も高い評価となった。

 ランキング上位のモデルは、重要度の最も高い「スタイリング/外装」の評価が高い。その上で各モデルの異なる強みによって商品の特徴を出している。1位と5位の差は28ポイントで、2004年の1位と2位の差(29ポイント)とほぼ同じだった。こうした状況から、モデル間の魅力度競争が激化しているとJ.D.パワーでは分析している。

 この調査は、軽自動車を新車で購入後2〜7カ月経過したユーザーを対象に、自動車の性能やデザインなどに関する商品性魅力度の評価を調査したもの。2906人から回答を得た。調査対象車は、軽自動車販売シェアの99%を占める28モデル。 (櫛谷 さえ子=日経Automotive Technology)

日経Automotive Technology(2005-10-27)