全米に被害及ぼしたウイルス作成の容疑者逮捕

 [ワシントン 26日 ロイター] モロッコとトルコの当局は、先週全米のネットワークを混乱に陥れたコンピューターウイルス「Zotob」を作成・配布した容疑で男2人を逮捕した。米連邦捜査局(FBI)が26日明らかにした。

 FBIによると、逮捕されたのはモロッコのファリッド・エッセバー(18)容疑者とトルコのアティラ・エキシ(21)容疑者の2人で、約2週間前、インターネットに打撃を与えた「Zotob」ワームと、その前の「Rbot」と「Mytob」も作成したとみられている。

 「Zotob」は、CNNテレビやニューヨーク・タイムズなどメディア関連企業をはじめ100超の米企業でコンピューターが停止するなどの被害をもたらした。ただ、以前の「SQL Slammer」や「MyDoom」といった有害プログラムほど被害は拡大しなかった。

 FBIのサイバー部門アシスタントディレクターのルイス・リーゲル氏は、FBI、米マイクロソフト、モロッコとトルコの両当局による緊密なチームワークが今回の逮捕につながったと述べた。

日経BP(2005-08-28)