トヨタ宮田工場見学
地元のゴミ減量・リサイクル推進委員会主催のトヨタ宮田工場見学バスツアーに参加しました。
主催者の話ですと、かなりの人気のようで3ヶ月前に申し込んでようやく実現したそうです。
私も別の見学会を2度申し込んだことがありますがことごとく断られました。
宮田工場は今住んでいるところから高速で行くと40分ぐらいで行けるところにあります。
熊本工場と同じような環境で、周囲には人家がほとんど無い丘陵地にあります。
敷地が32万坪ですから鈴鹿製作所の広さです。
プレスから組立てまでのラインがありますが、見学コースは組立だけです。
久しぶりに自動車の生産現場に入り、やはり懐かしさを感じました。
ホンダと比べてそれほどの違いを感じませんでしたが、私が退職するまでのホンダとの違いと感じたことを書いてみます。
- 決まった作業着でなく、各人自由な服装です。
- 主ラインはリフターが付いた大きな台車に作業者が乗って組み立てています。
- 締結部品と工具が台車と同期して移動するようになっています。
- 同期装置に作業者が座るシートが付いていて、シートに座って作業をしている工程があります。らくらくシートと呼んでいて、従業員の改善提案から生まれたそうです。
- ラインサイドの上の方に白いロープがライン全長に張ってあって、それを引っ張るとライン全体が止まるようになっています。話には聞いたことがありますが実際に見るのは初めてでした。トラブルが発生すると本当にラインを止めるのですね。
- ルーフの上に機種情報のタグを載せてあります。
- 総合アンドンというのがラインの上に吊下げてあり、その時々の稼働率が表示されています。私が見た時は現在の計画台数304台に対し現在の実績台数が295台と表示され、達成率(稼働率)97%と表示されていました。
- 女性の作業者は一人しか見当たりませんでした。聞いたところでは7%だそうです。
- 中国実習生の看板が立っている工程がありました。
- タイヤの取り付けは、以前狭山製作所でやっていたハブボルトを機械式に位相出しする方式で自動化していました。
- 見ることは出来なかったが、ウインドウの取付けは自動化されていないそうです。
- これも見ることはできなかったが、エンジンの取付けは自動化しているそうです。
- ホンダと同様トイレがラインのそばにありますが、中二階の見学コースまでで臭いがしました。
以上どうでもいいことですが、つい昔の調査癖が出てしましました。
さっと見ただけですが、自動化率はホンダが勝っているようですが、作業の省力化とライン効率はトヨタが勝っていると感じました。
生産情報
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宮田工場眺望
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記:山永 順一(2005-10-03)
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