トヨタ、最高益でも倹約令

 トヨタ自動車は全社をあげて経費削減策に取り組む。執行役員に相当する常務役員は海外出張の際に航空機のファーストクラスを利用していたが原則としてビジネスクラスに変更、国内出張も部次長クラスに認めていたグリーン車利用を原則として普通車にする。国内首位の利益を稼ぐトヨタだが、足元の収益環境は厳しいだけに、あえて倹約令を出し危機意識を喚起する。

 経費削減策は9月から導入した。常務役員の海外出張は遠距離の場合はファーストクラスを認めるが、原則としてビジネスクラスを利用する。ビジネスクラスの利用を認めていた部次長の海外出張も、近距離の場合はエコノミークラスを使う。商法上の取締役に相当する専務以上は従来通りファーストクラス利用を認めるが中には自主的に「ビジネスクラスを使う」という声も出ている。

nikkei.co.jp(2005-09-24)