ホンダ、「シビック」5年ぶり全面改良
エンジン一新

 ホンダは22日、主力乗用車「シビック」を5年ぶりに全面改良し、発売した。世界160カ国・地域で年60万台超の販売を見込む新型車は、心臓部であるエンジンを一新。空前の原油高を追い風に、燃費性能の高さをアピールして世界市場攻略を目指す。

 排気量1800ccの新型エンジンは、吸気バブルを閉じるタイミングを巧みに可変させ、燃費を改善。市街地走行ではガソリン1リットルあたり17キロメートルと、このクラスでは世界トップに高めた。量販モデル「GL」の価格が206万8500円。

 11月22日に追加するハイブリッド型は燃費が同31キロメートル。価格は通常のガソリンエンジン車に比べ30万円程度高くなる。

 新型車にとっての試金石は、世界販売の半分の年30万台を占める米市場。米では多目的スポーツ車(SUV)やピックアップトラック、ミニバンなど「ライトトラック」と呼ばれる大型車が人気で、02年に初めて販売台数が乗用車を逆転。シビックもここ数年、苦戦を強いられてきた。ただ、最近の急激なガソリン高で、燃費効率に優れる小型乗用車に復権の兆しがある。

《追記》
  ☆本田技研工業情報「シビック、シビック ハイブリッドをフルモデルチェンジし発売」ここをクリック

nikkei.co.jp(2005-09-22)