インド、ホンダ子会社の労使紛争が決着・
州首相が仲介 

 【ニューデリー=山田剛】ホンダの全額出資子会社ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア(HMSI、本社ハリヤナ州グルガオン)の労使紛争は7月30日までに解雇された従業員の職場復帰や賃上げなどで双方が合意し、約2カ月ぶりに決着した。交渉を仲介した同州のフーダ首相が記者会見で明らかにした。

 同州首相によると、HMSIは抗議デモやストに参加した従業員に対する懲戒処分などは行わないことを確認。PTI通信によると同社の従業員代表は30日、「今後1年間は会社側に対し新たな要求は行わない」と語った。

 解雇処分の撤回などを求めたHMSI従業員らの抗議デモは25日、警官隊と激しく衝突し双方に140人以上の負傷者を出した。これに関連して、連立政権を支える共産党など左翼政党や野党は国会で事件を強く非難。州首相や警察幹部の辞任を要求していた。

nikkei.co.jp(2005-07-31)