異常気象、世界に影響・穀物や原油に打撃

 世界各地で今年も異常気象が相次いでいる。米国では中西部で6年連続となる干ばつの恐れが浮上。南東部では暴風雨の増加に警戒感が広がっている。欧州では一昨年に匹敵する猛暑になるのではないかという不安が台頭。中国南部は今年も豪雨に見舞われた。前週末はシカゴ商品取引所で降雨不足をうけてトウモロコシが約1年ぶりの高値を更新。原油相場もハリケーンを材料に反発した。地球温暖化が一因とみられる異常気象が続くなか、国際経済への影響が広がっている。

 大豆やトウモロコシなどの主要穀倉地帯がある米中西部では平年に比べ降雨量が少なく、広い地域で異常乾燥が起きている。イリノイ州では降雨量が例年の4割以下の地域もあり、「4月から乾燥続きで、穀物はほぼ20年ぶりの深刻な干ばつに見舞われる恐れがある」(同州農業局)。

nikkei.co.jp(2005-07-18)