ホンダが新型ハイブリッド、出力・燃費を向上

 ホンダは5日、新開発したハイブリッド式エンジンを発表した。今秋に全面改良する小型車「シビック」の一部モデルに搭載する。同格車や、より排気量の大きい車種にも採用する方針。04年に全世界で3万台だったハイブリッド車の販売を、今年は4万〜5万台に引き上げる計画だ。

 新エンジンは排気量1.3リットルで、従来型の1.5倍の出力を持つ電気モーターを併用。低速での安定走行時には、エンジンを止めてモーターだけで走れるようになった。最高出力は現行のシビックのハイブリッド車より19馬力強い115馬力で、1.8リットルエンジン並みの性能という。ガソリン1リットルで走れる距離も5%向上し、約31キロとなった。

 ライバルのトヨタ自動車「プリウス」がモーターの役割を高くしているのに対し、ホンダはエンジンの補助的にモーターを使うのが特徴。ホンダが同条件で走行試験をしたところ、プリウスに燃費では及ばないものの、加速性能では上回ったという。

 ホンダの世界販売台数に占めるハイブリッド車の比率は04年は1%弱だった。シビックのほか、北米仕様の「アコード」、ハイブリッド専用車「インサイト」がある。

 一方、トヨタは04年に13万台を販売し、世界販売の2%だった。現行のプリウスの技術を、今年3月にはスポーツ用多目的車(SUV)でも採用。今後は北米仕様の「カムリ」や高級ブランド「レクサス」にも搭載する予定だ。 。

《追記》
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asahi.com(2005-07-06)