ホンダ子会社、稲の収穫量を増やす遺伝子を解明

 本田技研工業の研究開発子会社、ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI-JP)は2005年6月24日、稲の収穫量を約23%増やす遺伝子を名古屋大学と共同で解明したと発表した。収穫量を直接制御する遺伝子で、世界で初めて明らかにしたものという。23日(米国時間)付の米科学誌「Science magazine」(サイエンス)オンライン版に論文が掲載された。

 発見した遺伝子は、植物の生長に重要な生理活性物質「サイトカイニン」の分解にかかわるもので、「Gn1a」と名付けた。Gn1a遺伝子はサイトカイニンを分解する酵素を作るが、HRI-JPと名古屋大は、この酵素の活性が低いと籾(もみ)数が増え、収穫量が多くなることを突き止めた。この遺伝子を持つコシヒカリを交配して収量が増えることをを実証した。遺伝子操作は行っていない。

《追記》
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日経BP(2005-06-27)