自動車各社、期間従業員がバブル期超す・
初の4万人

 自動車各社が非正社員の採用を拡大している。期間従業員だけでも初めて4万人を突破、国内生産がピークだったバブル期を約15年ぶりに上回った。流動性の高い非正社員の活用は国内生産の活況に機動的に対応できる。半面、技能伝承が途切れる懸念もあり、トヨタ自動車が正社員への登用枠を広げるなど雇用を巡る新たな動きも出ている。

 トヨタの期間従業員は2年前に4800人だったが、現在は1万1000人程度。生産現場での比率は「高度成長期もバブル期もなかった」(幹部)3割に達する。ホンダは2003年度に2000人だった期間従業員を昨年度2600人に増やした。日産自動車は期間従業員ではなく、2300人の派遣社員を活用している。 

NIKKEI NET(2005-06-09)