GM、フォードが投資不適格に・S&P格下げ

 【ニューヨーク=藤田和明】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターの長期債格付けを、投機的とされる投資不適格債(ジャンク債)にそれぞれ引き下げたと発表した。

 両社の格付けはこれまで、ともに投資適格として最低の「トリプルBマイナス」だったが、今回の引き下げにより、GMは二段階下の「ダブルB」に、フォードは一段階下の「ダブルBプラス」になった。さらに今後の見通しは「ネガティブ」で、将来的な格下げ余地を残している。

 格下げの理由は深刻化する業績不振。特にガソリン価格の高騰で、SUV(スポーツ多目的車)販売が落ち込んでいる。日本車メーカーとの競争も激しい。同時に医療費の高騰などコスト高に直面している。GMは1―3月期に大幅な赤字決算を発表した。

NIKKEI NET(2005-05-06)