GM、大規模リストラへ・販売回復兆し見えず

 米ゼネラル・モーターズ(GM)は23日、一部ブランドの生産打ち切りを含む大掛かりなリストラに着手する方針を明らかにした。1―3月期の一株利益が赤字に転落すると発表、株価が急落してから1週間。米各付け会社がGMの長期債を投資不適格級に引き下げる可能性が高まるなか、経営陣は危機感を強めている。

 ロバート・ラッツ副会長はリストラ案の詳細には言及しなかったが、「傷ついたブランドのフェーズアウト(段階的な縮小・廃止)を検討する」と説明した。昨年、「オールズモビル」の生産を打ち切ったのに続くもので、「ポンティアック」や「ビュイック」が念頭にあるもよう。新車開発も一部凍結し、得意とする大型の多目的スポーツ車(SUV)に資金と人材を振り向ける。(ニューヨーク=田中昭彦)

日本経済新聞 朝刊(2005-03-25)