J.D.パワー、中国市場の自動車満足度調査の結果を初めて発表

2004年中国自動車初期品質調査(IQS)
  〜業界全体で初期品質が改善〜

 初期品質調査は、新車購入後2〜6カ月間に感じた車両品質の不満を指摘したもの。エントリーミッドサイズではホンダ「フィット」が、MPVではホンダ「オデッセイ」の評価が高かった。(セグメント別ランキング)

 車両性能を「走行性能」「装備品」「シート」「空調関係」「オーディオシステム」「外装」「内装」「エンジン」「トランスミッション」の九つの分野に分け、不具合指摘件数をスコア化した。スコアは、100台当たりの不具合指摘件数とし、低いほど品質が良いことになる。
 2004年の業界平均は265ポイントで、2003年に比べて63ポイント減り、業界全体の初期品質が改善していることが分かった。J.D.パワーは、高品質な新モデルの市場投入、メーカーの品質向上のための取り組み、低価格車のシェア減少を要因として挙げた。しかし、業界全体の不具合指摘件数は他の主要市場に比べて多く、急速に品質改善しているものの、まだ向上の余地は残されているとした。
 乗り心地やハンドリング、ブレーキなど「走行性能」分野で不具合指摘件数が多く、全体の4分の1を占めた。詳細項目では、ガソリン価格の高騰の影響で「燃費が悪い」という指摘が最も多かった。

日経Automotive Technology(2005-03-09)