25年後に小惑星が衝突? 
確率300分の1、NASA

 2029年に小惑星が地球に衝突するかもしれない――。そんな見通しを、米航空宇宙局(NASA)の専門家が示した。23日、AP通信が伝えた。危険性を正確に予測するためのデータはまだ十分でないが、大きさは約400メートルとみられ、衝突すれば大きな被害が避けられない。  この小惑星は今年6月に発見された「2004MN4」。NASAジェット推進研究所のイエオマンス部長によると、衝突の危険度によって小惑星を「0」〜「10」の11段階で格付けするトリノ・スケールで、暫定評価ながら初めて「2」に格付けされた。  同部長は「この小惑星が2029年4月13日に地球に衝突する確率は300分の1だ」と述べ、衝突の際のエネルギーは広島型原爆の約10万倍にあたる1600メガトンほどと推定した。平野部に衝突すれば大都市と周辺部を壊滅させ、海に落ちても大津波を引き起こす恐れがあるという。  今後、数カ月間ほど地球から観測できるため、NASAは詳しいデータを集める予定だ。

asahi.com(2004-12-25)