ホンダの今期、一転、純利益最高に

 ホンダは28日、2005年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比3%増の4800億円になる見通しだと発表した。従来は4%減の4470億円を見込んでいたが、一転して4期連続の最高益更新となる。アジアや欧州で自動車販売が好調なうえ、コスト削減が想定を上回り、円高・ドル安による利益の目減りを吸収する。

 売上高は8兆6500億円と6%増える見込み。四輪車の販売台数は北米がほぼ前期並みにとどまるが、中国向けが伸びでアジアで50%、欧州で13%の増加を見込む。国内も「エリシオン」などの新車投入効果で、3年ぶりに販売台数が増加する。

 営業利益は4%増の6250億円を見込む。通期の為替レートが1ドル=107円と、前期に比べ6円の円高・ドル安となり1000億円を超す減益要因が発生する。半面、増収効果が1100億円超の増益要因となり、円高・ドル安の影響を完全に吸収。450億円のコスト削減効果も利益を押し上げる。

NIKKEI NET(2005-01-29)