ホンダ、現代自が躍進 =中国の04年乗用車シェア=

 【上海=湯浅健司】中国で乗用車を生産するメーカーの2004年の販売台数が出そろった。圧倒的なトップメーカーだった独フォルクスワーゲン(VW)の合弁会社2社が大きくシェアを落とす半面、ホンダ、韓国現代自動車が躍進。積極投資を重ねるトヨタ自動車、日産自動車はトップテンにとどかなかった。

 中国政府のまとめでは、昨年の乗用車販売台数は前年比15.2%増の232万6500台。03年の75.1%増から大幅に減速した。

 市場の伸びがペースダウンする中、最も振るわなかったのがトップの上海VW。販売台数は前年実績を10%も下回った。新しいモデルの投入が遅れ、発売から20年たった「サンタナ」がいまだに主力車。消費者のVW離れを止められない。一汽VWは前年より販売台数を増やしたが、年35万台という年初の目標は14%下回った。

日本経済新聞 朝刊(2005-01-24)