ホンダ、鈴鹿製作所で期間工6割増員

 ホンダは国内の主力生産拠点である鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で期間工の採用を拡大する。今年度末までに6割増員し、約1000人体制とする。国内販売が復調しているうえ、新型ミニバンの輸出開始に伴い人手不足が表面化しているのに対応する。人件費負担が重い正社員の採用は避け、生産の繁閑によって機動的に増減しやすい期間工を増やすことでコスト競争力の維持も図る。

 鈴鹿製作所の生産要員は現在、正社員6000人と期間工600人強の計約6600人。6月に一部改良した小型車「フィット」の生産が回復しているほか、ガソリン高を追い風に北米向けの「シビックハイブリッド」も好調。1日の生産台数は2150台とフル生産に近く、7月には2日間の休日出勤を実施した。今秋には前後列とも3人が座れる二列シートを採用した新型ミニバン「エディックス」を欧州市場に投入する。国内向けの月4000台に加え、輸出向けの月2000台を8月中に生産開始。来春には欧州で売れ筋のディーゼルエンジン搭載車も追加する計画だ。

NIKKEI NET 情報(2004-08-15)