ホンダ、タイを車体用金型の供給拠点に

 ホンダはタイから日米欧、アジアの世界各拠点向けに車体用金型を供給する。年内に中国向けに、2006年以降は日欧米に順次供給する計画だ。トヨタ自動車が国際戦略車「IMV」でタイ工場を東南アジアや南米向けの中核工場に位置づけているが、ホンダもタイを戦略供給拠点にして世界規模でコスト削減を進める。

 ホンダは1996年にタイのアユタヤに乗用車工場を建設。99年には金型工場を設け、ボンネットやサイドパネルなどプレス用大物金型を生産している。すでにフィリピンやインドネシアの東南アジア各拠点に供給しているが、今秋には中国の広州ホンダに納める。主力車「シビック」をモデルチェンジする2006年以降、日本の鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)や欧米の各拠点に本格供給する方針だ。

NIKKEI NET 情報(2004-08-29)