トヨタカローラに乗ってみて

 ベストセラーカーのカローラに一度はじっくり乗ってみたいと考えていた。9月初めの北海道”山と温泉の旅”は、ANAの「超割」を利用し、レンタカーとセットで予約した。レンタカーはトヨタ車に乗ってみたいのでトヨタレンタカーとし、1500ccで1日7000円の車を予約した。車は、カローラ1500cc4WD車だった。この車で、トータル700km、そのうち、未舗装の林道を70km走った。この時の感想を幾つか述べてみたい。

 ホンダ車の最大のセールスポイントは、エンジンのレスポンスの良さと考えていた。カローラに乗ってすぐに気が付いたのは、ホンダ車に負けない位、エンジンのレスポンスが良いことだ。これには驚いた。
 考えてみると、最近トヨタはレースにおいてホンダを脅かしている。在職時トヨタの人と話合う機会が多かったが、ホンダをよく研究していた。ホンダのエンジンについても研究し、その良さを自分達のものにしたに違いない。
 燃費はリッター18kmだった。4WD車であることを考えると相当ハイレベルと言える。

 1つ特異なことがあった。ドアを開けてもルームランプが点灯しない。ランプをつけたかったらスイッチを入れればよいということである。但し、レンタカーの場合は不慣れなためスイッチを探すのに時間がかかり困ることがあった。

 未舗装の林道では、足回りのタフさを確認するため、ある程度スピード走行を行った。カローラ4WD車は路面をしっかりグリップし無難に走った。
 数年前、熊本空港でホンダ”ロゴ”のレンタカーを借りた。祖母山の林道を低速で細心の注意を払って運転したが、フロントサスペンションから異音が発生。日本レンタカーから20万円を越える修理代を請求された。この苦い経験からワンランク上の1500ccクラスのレンタカーを借りることにした経緯がある。カローラは足回りも期待を裏切らなかった。

 千歳空港のトヨタレンタカー営業所は車で空港から10分位のところにある。マイクロバスをシャトルバスとして使用し、十数名ずつお客を運んでいる。十数名の受付が終ったころ次のバスが到着する。受付窓口には5名いるが、お客が途切れることがない。いかにもレンタカー事業で儲かっていますと言っているように仕事が流れていた。

 カローラは確かに”下駄(ゲタ)”代わりに利用する車としては十二分な車である。しかし、運転する面白み(ワクワクする気持)に欠けるので小生は買う気にはなれない。

記:大澤 敏夫(2003-10-20)