タイ国での技術支援を終えて

 6ヶ月間にわたるタイ国での技術支援が無事に終わりました。この間怪我や病気もせずに過ごす事が出来ました。どうやら元気な姿で帰国で来そうです。

 5月14日に着任してから10月末での間、私は5社の支援活動をしました(活動の内容については別途話す事とします)。 レポートの纏めも終わりました。明日6日にJODCで報告会があります。後は9日の帰国日を待つのみです。

 暑い中での仕事は結構きついものがありましたが、この間いろいろな事があって充実した日々でした。10月には同期のYさん等2人が1週間ほどタイに来ました。ゴルフ、観光、会食と大変多忙な時を過ごされたようです。一日はHL-T、ホンダ4R工場、私の支援先のAPICO社を見学しました。

 11月にTAI(タイ自工会)で元本田技研工業常務の溝口さんに会いました。わざわざ私を訪ねてくれました。「ホンダから来た粕谷という者が活躍していると聞いたので会いに来た」といわれました。溝口さんはタイで「ダイシン」という会社のアドヴァイザーをしています。又、今度TAIのエクゼクティーブ・アドヴァイザーになったようです。

 今回私はタイにきて大きな発見をしました。それは「ホンダで学んだことは素晴らしい」と言うことです。例えば、技術で言えば私が20代、30代で経験したことが大変役に立ちました。最新のものは殆ど出さずに済んでしまいましたが大変感謝されました。

 仕事の進め方についてはホンダのプロジェクト方式、テーマの管理で言えばEGの開発テーマ推進体制を常に頭において進めました。これらはタイでは大変ユニークなものです。こう言った仕組みはホンダの無形の財産で有ると感じました。

 ホンダのユニークさが世界中でホンダファンを増やしつつあります。タイでホンダは大変人気が高く他社を圧倒しています。2輪は80%のシアーです。4輪はトヨタと互角です。

 また別の面ではパソコンのありがたさを実感しました。レポートまとめ、Eメールでの情報交換、翻訳、最新情報の入手等数え切れないほど世話になりました。パソコンは片時も離せない体の一部になってしまった感があります

 まだタイに来たことのない方、来たことがある方も残り少なくなった人生を有意義に過ごすために是非タイにおいでください。12月に入るとベストシーズンです、湿度が低く気温は25度、朝晩は日本の秋を感じます。

 ではこれをもって帰任の挨拶とさせて頂きます、また日本で会えるときを楽しみにしています。

記:粕谷 厚生(2001-11-5)