人生最後の新車購入に向けて
---二代目CR−Vに試乗---

 車の遠乗り運転は75歳までと設定
 いろいろな情報を集約すると、家族や他人に迷惑をかけないで一人で遠乗りに出かけられるのは、個人差があるにせよ、75歳位が限界と考えておくのが妥当なようだ。
 それ以後は買物程度にチョコチョコ走るだけ、軽自動車で十分となる。
 今乗っているビガーはちょうど8年で9万キロ走行。
 ボツボツ人生最後の車の購入を何にするか検討する時期になった。
 これまでの検討結果、いろいろ不満はあるが二代目に期待して、CR−Vかオデッセイに絞り込んでいる。


 CR−Vに試乗
 9月に発表された二代目CR−Vの試乗会にホンダベルノ埼玉東鶴ケ島店へ出かけた。
 初代CR−Vについては、ここ1年息子の車に乗り、良い点・悪い点など判ったつもりでいる。
 悪い点を重点にチェックするため曲がりくねった道を選んで試乗する。
 初代CR−Vの私の感じたワースト1は質感の悪さである。
 この質感というのは、金ピカや銀ピカや材質がコンコンであるということではない。
 1点は、ハンドルを握っての運転操作から受けるフィーリングである。
 昔、N−360で走り回ったが、CR−Vは軽自動車の運転感覚に近く、安心感を運転者に与えてくれない。
 ”アコードという良いサンプルがホンダにはあるのに”と考えていた。
 試乗結果、二代目はこの不安感が解消している、小型車並みの安心感が感じられる。
 2点目の質感は、”ペシャ”というドアの開閉音である。
 レンタカーで他社の廉価車にいろいろ乗ったがCR−Vはロゴと同様最悪だ。
 最近発売のフィットはドア開閉音がよいと聞いたが新しい技術でも開発したのかな、二代目では解消していた。
 ワースト2は走行時の横揺れである。
 一般道でもなれるまで時間がかかりそうだ。
 高速道ではCR−Vで飛ばしている車をほとんど見かけない。
 横揺れのためスピードを押えざるを得ないのであろう。
 自衛隊に勤めている息子はスピード違反を犯さない押えた走り方をするが、中央道を小牧から八王子まで走って家に帰った時「中央道のカーブは怖かった」と言った。
 試乗結果、二代目の横揺れは相当改善されていた。
 さすがアコード・シビックに続く世界戦略車に位置付けている車だ、
 細部の味付けは手抜かりがないと思う。
 依然解消していない不満事項は、ハイマウント・ストップランプがついていないことである。
 日本では昭和40年代後半から全国のタクシーにはハイマウント・ストップランプが取り付けられた。
 これは追突による乗客のむち打ち症などを防止するためである。
 CR−Vの対米向けには訴訟対応の観点からか標準装備されている。
 なぜ国内向けには取り付けられないのか?
 オプションにも用意されていない。
 これ以上言及すると車の開発者の心にまで行き着くので控えることにする。
 仕方なく、ユーザーの対応はハイマウント・ストップランプがついた48000円のルーフスポイラーを取り付けることになる。
 開発チームが違う二代目オデッセイは標準装備で付いていることは救いである。


 初代オデッセイに乗ってみて
 9月末写真同好会で、1泊2日の日程で新潟へでかけた。
 参加者6名が1台の初代オデッセイに乗った。
 写真撮影のターゲットは”棚田”と”かやぶき屋根の家”である。
 新潟の山また山の山間の農村を走りまわる。
 600Km走り、オデッセイの完成された良さを感じとることが出来た。
 その時、初代オデッセイに乗っている方が二代目オデッセイを試乗して格段に良くなっていたと言っていた。
 詳細は聞きそびれたが、二代目を体験した方がおられたら体験談をぜひ聞かせて欲しいものである。


 人生最後の新車を”オデッセイ”にするか”CR−V”にするか、いま最後のツメの段階にきた。

記:大澤 敏夫(2001-10-06)