有明山に行ってきました


雲海にうかぶ有明山

 安曇野地方では信濃富士と呼ばれれている有明山(標高2268m)へ2度目の挑戦で菊地二三男氏と登ってきました。 前回は鹿島槍へ登った次ぎの日登ろうと計画したが、台風の接近で中止,ようやく10月 21日に登ることが出来ました。今回も10月20日は大雨、雨降りの後は晴れるだろうと会社終了後ホンダの名車オッデッセ イで中房温泉へ向かった。かつて知った道ながら穂高町からの山道は12km以上続く細く暗い山道である。登り口についても雨が降り続いいたのでテント泊をやめてオッデッセイに泊まる。2列目のシートを倒すとほぼフラットになり2人は楽に寝られる。

 一夜明けた21日は雨も上がり絶好の登山日和、軽く朝飯を食べ6時には歩き出した。歩き出して10分もしないうちに急坂にさしかかる。 昨夜の雨で登山道は滑るし笹でズボンはびしょぬれ、ロープと笹の葉、木の小枝につかまり身体全体を使って登らなければならない。 2時間半の全身運動の後ようやく三角点についた。頂上はそこから5分くらい行ったところのお宮である。石で土台を作りしめ縄を飾ったお宮はなかなか立派なものである。下から担いで持ってきたのか頂上まで持ち上げるには相当のエネルギーが必要だ。山岳宗教のパワーなのか。頂上からは鹿島槍をはじめ信州の山々が雲海の上に浮かんでいるのが眺められた。丁度大陸の高気圧と雨を降らせた低気圧が入れ替わっているところで大町方面にはガスがかかっていたが山の景色は十分に堪能できた。下りも急坂の為全身を使ってなんとか無事に降りてこられた。近くの国民宿舎で汗と露でびしょぬれになった服を取り替え紅葉を見ながらの露天風呂はやり遂げた満足感でいっぱいであった。

記:伊藤 洋(2000-10-24)