ホンダ、初のPHV発売 トヨタ・三菱と電動車の競争激化

 ホンダは家庭でも充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)のセダン「クラリティPHEV」を20日に発売する。国内で扱う自社PHVはリースのみだったが、初めて市販に踏み切る。電動化の技術や充電インフラの設置が進み、電動車の品ぞろえを強化する。トヨタ自動車や三菱自動車が先行しているPHVへの本格参戦で、販売競争が激しくなりそうだ。

 メーカー希望小売価格は588万600円。フル充電したモーターのみで走行できる距離が114・6キロと、買い物など日常生活の移動では電動で十分に走れるのが売りだ。充電スタンドなどでの急速充電なら約30分で80%まで充電できる。  電池を薄くし広い車内空間を確保した。自動ブレーキなどの安全運転支援システムを標準装備している。

 国内の販売目標は年間千台。担当者は「この車を通じてホンダが電動化を本格的に始めるというメッセージをしっかり発信したい」と話した。ホンダはこれまでセダン「アコード」でPHVモデルをリースしてきた。一方、クラリティのブランドでは、水素で走る燃料電池車モデルをリースした。クラリティPHEVは北米では昨年12月に発売し、今年3月末までに約3700台が売れたという。

《追記》
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sankei.com(2018-07-19)