都市対抗野球:南関東第1・ホンダ32回目

 第89回都市対抗野球大会2次予選は4日、南関東は第1代表決定戦を行い、ホンダ(狭山市)が日本通運(さいたま市)に零封勝ちし、2年連続32回目の本大会出場を決めた。

南関東(埼玉県営大宮球場)

 ▽第1代表決定戦

ホンダ
000020001◆3
000000000◆0
日本通運
(ホンダは2年連続32回目)

大一番の高揚感

斎藤7回無失点 ホンダの2年目・斎藤が7回3安打無失点の力投で、第1代表の立役者となった。

 140キロ台中盤の直球を軸に、四回までパーフェクトに抑えた。「疲れが出て球速も出なくなった」と、五回以降はいずれも得点圏に走者を背負う。六回2死満塁の窮地では日本通運の4番・北川を直球で追い込み、最後は決め球のスライダーで空振り三振に仕留めた。

 昨年は新人ながら先発の一角を担ったが、「ピンチで粘れない」ことが課題だった。この日は、大一番の高揚感もあってか「ピンチでも打者との駆け引きを楽しめた。大きな経験ができた」と振り返った。岡野監督も「全く動揺していなかった。斎藤に尽きる」とたたえた。

 自身2度目の都市対抗に向け「優勝に貢献できるよう、全試合投げる気持ちで臨む」と気合十分の斎藤。一皮むけた右腕が、東京ドームでの躍動を誓った。【真下信幸】

毎日新聞(2018-06-04)