ホンダにサイバー攻撃 生産一時停止、1000台に影響

 ホンダは21日、工場の生産ラインの制御システムがサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。5月に世界各地で起きた大規模サイバー攻撃に使われたソフト「ワナクライ」に感染し、狭山工場(埼玉県狭山市)の生産が一時的に止まった。20日朝までに復旧し、現在は通常稼働に戻っているという。

 狭山工場に据え付けられた設備に付属するパソコンが感染していることが、今月18日に判明した。生産ラインの制御システムに影響が出たため、同工場では一時的にラインを止めた。約1千台の車両生産に影響が出たという。海外の拠点でも感染が判明しているが、「詳細は現在確認中」(同社)としている。

 ワナクライは身代金要求型の「ランサムウエア」。5月に起きた国内外で過去最大規模のサイバー攻撃で使われた。日産自動車の英国工場や仏ルノーの工場で感染が判明し、稼働が止まるなどの影響が出た。

nikkei.com(2017-06-21)