第88回都市対抗野球 組み合わせ決まる 好カード、熱戦に期待

 第88回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が16日、東京都千代田区の日本教育会館でファンら約300人を集めて公開で行われた。前回大会で初優勝を果たした豊田市・トヨタ自動車は7月14日の開幕試合で、九州第3代表の福岡市・九州三菱自動車と対戦することが決まった。大会は同25日までの12日間、東京ドームで開かれる。【江連能弘】

 ともに第1代表の大阪市・日本生命−横浜市・三菱日立パワーシステムズは1回戦屈指の好カードだ。前々回覇者の日本生命に対し、三菱重工長崎を統合した三菱日立パワーシステムズ。同じ顔合わせだった昨年の開幕試合は横浜市が零封勝ち。同じブロックに前回8強の鈴鹿市・ホンダ鈴鹿や大阪市・NTT西日本が入った。

 2012〜13年の横浜市・JX−ENEOS以来の大会連覇がかかる豊田市・トヨタ自動車。同じブロックには前回8強で東京第1代表の東京都・NTT東日本、優勝2回の狭山市・ホンダと難敵が控える。

 昨年準優勝の日立市・日立製作所は名古屋市・三菱重工名古屋が初戦の相手だ。同じブロックで優勝7回の川崎市・東芝と過去3大会連続8強の京都市・日本新薬が対戦。左腕・田嶋を擁する東京都・JR東日本は高岡市・伏木海陸運送との初戦に臨む。大垣市・西濃運輸と東京都・東京ガスの前回4強2チームが入ったブロックは、第1代表5チームが集中した。さいたま市・日本通運と広島市・三菱重工広島は、過去に黒獅子旗を獲得したチーム同士の対戦になる。

トヨタ(豊田市)開幕戦

 ○…推薦出場のため予選のなかった豊田市・トヨタ自動車の桑原監督は対戦相手が決まり、ようやく約1カ月後の本大会を実感できた様子だ。前年覇者のプレッシャーを感じる一方で「市民から声を掛けてもらう機会が増え、優勝したらこんなに違うのかと感じた」1年を過ごしてきた。1回戦の相手、福岡市・九州三菱自動車は5年ぶりの出場。史上6チーム(7回)目の連覇がかかるが「まず初戦に勝つこと」と慎重な口ぶりだった。

初優勝へ一戦必勝

 ○…昨年準優勝し、今年創部100周年の日立市・日立製作所。苦しんだ末に第2代表をつかみ和久井監督は「良い経験をしてチームがさらに成長した」と前向きにとらえている。悲願の初優勝に向けて周囲の期待は高まるばかり。「まずは初戦を必ずもぎ取りたい」と一戦必勝を繰り返した。

再戦へ「捨て身で」

 ○…大阪市・日本生命は開幕試合だった昨年に続き、横浜市・三菱日立パワーシステムズが初戦の相手。前年覇者として臨んだ前回は0−4で、チーム名が三菱重工横浜だった4年前も1回戦で3−4で敗れた。十河監督は「捨て身でぶつかるだけ」と強調した。充実した投手陣で、初の第1代表を勝ち取った指揮官。「初戦に全てをかける」と意気込んだ。

《追記:「Honda SPORTS」より》

第88回都市対抗野球大会の組み合わせ・日程が決定いたしました。

7/15(土) 14:00 Honda鈴鹿×きらやか銀行(山形市)
7/16(日) 10:30 Honda熊本×日本製紙石巻(石巻市)
7/16(日) 14:00 Honda狭山×JR四国(高松市)

皆様のご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

第88回都市対抗野球大会の組み合わせ・日程(ここをクリック)

mainichi.jp(2017-01-23)